だが、完全無欠に見える攻撃力と防御力の裏には、致命的な「カラクリ」が存在していた。本来、人間の心臓を停止させれば死に至る。レグルスが自身の時間を止めて生存できるのは、権能「獅子の心臓」によって他者に自らの心臓を「寄託」している間だけなのだ。
彼が従える数百人の妻たち——その胸の中にレグルスの心臓は分散して隠されていた。スバルはこの仕掛けを見破り、妻たちを解放・避難させることで、レグルス本人の体へと心臓を戻させることに成功する。自身の心臓が体に戻った瞬間、時間停止の連続使用はわずか数秒という限界を迎える。絶対的だった防御の壁が崩れ去る瞬間だった。