泥臭い現場突撃取材のイメージが強い阿部氏ですが、その阿部リポーターの経歴を紐解くと、意外なインテリジェンスと華やかな過去が浮かび上がります。
東京都出身の阿部氏は、名門・早稲田大学政治経済学部を卒業しています。在学中から高身長と端正な顔立ちを活かしてファッションモデルとして活動し、卒業後は本名の阿部祐二、あるいは芸名の伊達駿介(だて しゅんすけ)名義で俳優時代を過ごしました。大映テレビの人気ドラマ『不良少女とよばれて』(1984年)などに出演し、二枚目俳優としてキャリアを積んでいます。
しかし、30代を迎える頃に「虚構のドラマを演じることよりも、現実に起きている生身の人間ドラマを伝えたい」という思いが強まり、テレビリポーターへの転身を決意。知性と俳優仕込みの発声法、そして抜群の度胸が融合した独自のスタイルは、激動のワイドショー界において唯一無二の存在感を放つ原動力となりました。