クラシックカーの領域に達したフィガロと長く付き合っていくためには、避けて通れない弱点とメンテナンス事情を正しく理解しておく必要があります。長年の取材と整備現場の声から見えてくる、日産フィガロの故障しやすい箇所は主に以下の4点です。
- オープントップの劣化と雨漏り:ビニールレザー製トップの破れ、ウェザーストリップ(ゴムパッキン)の硬化、リアガラス周辺からの浸水。フィガロのオープントップ修理では幌の張り替えやシール処理が定期的に必要となります。
- ボディ各部の錆(サビ):特にリアフェンダーのアーチ部分、サイドシル、下回りフレーム、トランクフロア内の水溜まりによる腐食。放置すると板金修復に多額の費用がかかります。
- 電装系・センサー類の不具合:オルタネーター(発電機)、ディストリビューター、エアコンコンプレッサーの故障、パワーウィンドウの動作不良など。
- ゴムホース・バキューム配管の経年硬化:ターボ車特有の熱害により、エンジンルーム内のバキュームホースや燃料ホースが硬化してエア吸いや燃料漏れを引き起こすリスク。
整備面で最大のハードルとなるのが部品供給の現状です。日産純正パーツの多くはすでに製廃(製造廃止)となっており、消耗品以外の専用内外装パーツを純正新品で入手することは極めて困難になっています。しかし、海外での根強い需要を背景に、英国や国内の熱心なサプライヤーからリプロダクション(復刻)パーツやリビルト品が供給されており、適切なルートさえ把握していれば維持し続けることは十分に可能です。