こうした統計上の表面的な数字に対し、現場で働くビジネスパーソンたちはどのような感情を抱いているのだろうか。経済ニュースプラットフォームのNewsPicksや、社員の口コミサイトOpenWorkには、生の怒りと冷ややかな覚悟が溢れている。
NewsPicksのコメント欄では、「平均年収のニュースを見るたびに虚しくなる」「手取りが減り続けて将来の試算が立たない」といった、現役世代の切実な議論が連日交わされている。公的な大本営発表に対する疑念の深さが伺える。
また、OpenWorkに投稿される企業の実際の給与データや風土の口コミを参照すると、求人票に書かれた「平均年収」と、30代中堅社員が実際に受け取っている手取り額とのギャップに絶望する声が目立つ。人材サービス業界の関係者も、「求職者が求めるのは抽象的な平均年収ではなく、実際の昇給スピードと手取りの現実だ」と口をそろえる。