これほどまでに広大な直売所が円滑かつ魅力的に維持されている背景には、運営母体である「JA紀の里」の革新的な取り組みがある。流通マージンを極限まで削ぎ落とし、生産者が自ら価格を設定して直接持ち込む「産地直送・6次産業化」のモデルは、農家の所得向上と消費者の満足度アップを同時に達成したアグリビジネスの成功例として高い評価を得ている。
単に生の農産物を売るだけでなく、規格外品を活用した加工品開発や、地元食材を贅沢に使用したジェラート、ジャム、ジュースなどの展開も加速している。アグリビジネス・農林水産業の現場として、生産者の顔が見える安心感と高い収益性を両立させたこの仕組みこそが、直売所ブームの先駆けであり続ける最大の理由だ。