公家の頂点として君臨した五摂家。その筆頭である近衛家は、2026年現在の日本においても特別な文化的・社会的地位を保ち続けている。華族制度という特権的な枠組みが消失した戦後、多くの名門が時代の波に飲み込まれていく中で、近衛家は極めて健全な形でその名誉と役割を現代へと引き継いだ。
現在の近衛家を支えているのは、単なる過去の栄光への執着ではない。むしろ、社会貢献と文化財の永久保存という二大事業を通じた、極めて実務的かつ高潔な姿勢だ。宮内庁をはじめとする公的機関や学術界からも高い信頼を寄せられており、旧華族社会の中心軸としての存在感は今なお健在である。