インターネット上で「乙女湖」を検索すると、予測候補に「心霊」「怖い」といったワードが浮上します。山梨の秘境・乙女湖に囁かれる噂の真相とは一体何なのでしょうか。地元関係者へのヒアリングや過去の記録を照らし合わせても、琴川ダムや乙女湖において猟奇的な事件や不審な事故が多発した記録は存在しません。
では、なぜこのような噂が広まったのか。最大の要因は、標高1,500メートル前後の山岳地帯特有の「気候と立地条件」にあります。乙女湖周辺は夕刻以降、急激に濃い霧に包まれることが多く、街灯がほとんどない真っ暗な山道が続きます。静寂のなかで木々が風に揺れる音や、霧の立ち込める湖面の不気味さが、夜間ドライブを試みた一部の訪問者の恐怖心を刺激し、ネット掲示板やSNSを通じて「心霊スポット」という尾ひれが付いて拡散されたというのが真相です。
昼間に訪れれば、手入れの行き届いた湖畔広場やダム管理事務所があり、不気味さとは無縁の開放的な憩いの場が広がっています。