彼らがもたらしたのは、米作りという食生活の革命だけにとどまらない。鉄を鍛え、土器を焼き、絹を織る。文字を書き、国家の枠組みを整える。これらすべてのイノベーションの背後には、常に渡来人の影があった。
特に製鉄技術の導入は、日本列島の勢力図を劇的に変えた。木製の道具から鉄製の農具や武器への移行は、生産力を爆発的に向上させ、強力な豪族の誕生を促した。文字(漢字)の導入は、それまで口伝に頼っていた社会に「記録」と「法」をもたらした。彼らは当時の最先端テクノロジーを携えた、いわば超一流の技術移民だったのだ。