長きにわたりチームを指揮する森保一監督だが、その采配に対する評価は常に賛否が渦巻いてきた。記憶に新しいAFCアジアカップでの挫折は、チームに大きな教訓を残した。引きこもる相手に対する崩しのバリエーション不足や、カウンターに対する守備の脆さなど、露呈した課題は山積みだった。
しかし、あの苦い経験こそが現在の戦術的アップデートの原動力となっている。サイド攻撃への過度な依存を捨て、中央での細かいパスワークと素早い切り替えを徹底。試合展開に応じた柔軟なシステムチェンジは、いまやチームの最大の武器へと昇華しつつある。監督自身の采配スピードも劇的に改善され、ベンチからの指示ひとつで試合の流れをひっくり返す場面が増えてきた。