毎年、法務省と全国人権擁護委員連合会が主催する全国中学生人権作文コンテストには、数十万件もの応募が寄せられます。文部科学省が後押しするこの大会で審査員の目に留まる作品には、ある明確な共通点が存在します。それは「ありきたりの道徳論」を脱却し、自分自身の苦悩や気づきを率直に述べている点です。
長年、人権教育・小論文指導の現場に関わってきたプロの見解によれば、評価される構成は「体験→違和感→思考の転換→今後の行動」という4段構成をとっています。綺麗事の感想文ではなく、自らの葛藤が描かれている作品こそが、高い評価を受ける傾向にあるのです。