本戦の舞台では緊張から本来のパフォーマンスが出し切れない若手プレイヤーにとって、対抗戦は自らの存在感を強烈にアピールする絶好の躍進の場だ。オンライン特有の伸びやかさも手伝い、実績十分のレジェンドプレイヤーを若手が完膚なきまでに叩きのめすシーンは珍しくない。
当然、負けたベテラン勢も引き下がるわけにはいかない。「対抗戦での敗北」は、一見すると公式記録には残らない。しかし、配信を通じて数万人のファンが見守る中での大敗は、プロとしてのプライドを深く傷つける。次の対抗戦、あるいは本戦でのリベンジに向けた執念の仕込みがここから始まる。この新旧交代のドラマとドロドロとした執念の激突が、対抗戦の人間模様をどこまでも濃密にしている。