金曜日の夜、都内のアミューズメント施設。紺のプリーツスカートにルーズソックスを合わせた女性たちが、スマホに向かってポーズを決めている。一見、どこにでもある女子高生の日常風景だ。
しかし、彼女たちの実年齢は26歳。普段は都内のIT企業で働くシステムエンジニアだ。
「制服を着ている間だけは、仕事の責任や将来の不安から解放されるんです」
そう語る彼女の表情は真剣そのものだ。大人になることを猶予されたい、というモラトリアムの欲求が、制服という記号を通じて爆発している。社会的な肩書を脱ぎ捨て、何者でもなかったあの頃に戻るための「儀式」なのだ。