2026年現在、InstagramやTikTokでは、スマートフォンの通知画面や嫌なコメントに対して「エンガチョ」のポーズを決めるショート動画が溢れている。若者たちは、ネット上の悪意や「炎上」のエネルギーを物理的に遮断するシンボルとしてこの仕草を使っているのだ。
「タイムラインを見ていて心がざわついたとき、画面に向かって指をクロスさせるんです。一種のセルフケアみたいなもの」と、都内の大学に通う女性(20)は語る。情報過多の時代、若者たちは目に見えない精神的なダメージから身を守るための「盾」を求めており、それがたまたま祖父母の世代が使っていた古い呪術だったというのは、極めて興味深い現象である。