演出を手掛けたヒットメーカー・福田雄一監督の現場は、役者のアドリブと瞬発力が試される極限の笑いの戦場として知られています。清野菜名にとっても、福田組への本格参加は大きな挑戦でした。
主演の賀来賢人との共演シーンでは、台本にない突発的なアドリブが次々と繰り出されました。当時の特番インタビューや撮影メイキング映像によると、賀来が予想外の変顔やセリフの崩しを仕掛けてくる中、清野は笑いを必死に堪えながらも、武道家らしいキリッとした表情で「三橋くん!」とツッコミを入れ続ける必要があったと振り返っています。
福田監督は清野の持つ「真面目さゆえの面白さ」を見抜き、ギャグとシリアスの落差を極限まで引き出しました。三橋が理子にちょっかいを出し、理子が容赦ない関節技で締め上げるという一連の掛け合いは、賀来と清野の阿吽の呼吸によって生まれた『今日から俺は!!』屈指の名物シーンとなったのです。