毎年旧暦8月1日から3日にかけて行われる「お山参詣」は、重要無形民俗文化財にも指定されている津軽最大の伝統行事だ。地元の参拝者たちが大幣(おおぬさ)や登拝旗を掲げ、「サイギサイギ」と独特の唱え言葉を響かせながら山頂を目指す。五穀豊穣と家内安全を祈るその姿は、何世代にもわたって受け継がれてきた魂の叫びそのものだ。
最終日の早朝、山頂で拝む御後光(ごじょうこう)は、神々しいまでの神光を放つ。その光線を目にした瞬間、人々は歓声をあげ、手に持った幣を振って感謝を捧げる。現代社会の忙しさの中で忘れがちな、自然と人間が調和する原風景がここには息づいている。