吹抜けの2階フロアからスロープを降りていくと、そこに広がるのは「大型ねぶた展示ホール」だ。高さ5メートル、幅9メートル、奥行き7メートルにも及ぶ巨大な山車が、漆黒の空間に何台も鎮座している。
照明が落とされたホール内で、内側からともる数百個の電球が和紙を透かし、武者絵の表情を鮮明に浮かび上がらせる。間近まで近づくと、筆の掠れや和紙の重なり、骨組みとなる針金の細かいカーブまでがはっきりと見て取れる。毎年8月の祭り直後には、その年の知事賞や最優秀制作者賞などに輝いた最新の大型ねぶたが館内へ搬入され、展示が総入れ替えされる。つまり、ここにあるのは単なる模型ではなく、本物の祭りを駆け抜けた栄光の証そのものだ。