青年期とは何歳から何歳まで?思春期との違いや発達課題・悩みの解説

青年期とは何歳から何歳まで?思春期との違いや発達課題・悩みの解説

青年期とは何歳から何歳まで?思春期との違いや発達課題・悩みの解説について徹底解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

青年期の心理に関して、教育現場やインターネット上では往々にしていくつかの重大な誤解が見受けられます。

第一の誤解は、「心理社会的モラトリアムは単なる甘えや先送りに過ぎない」という偏見です。「早く定職に就いて一人前になるべきだ」「自分探しなど無駄な遠回りだ」という効率主義的な批判は根強く存在します。しかし、発達臨床心理学の研究が示す通り、十分な試行錯誤を経験せずに親や周囲の敷いたレールに受動的に乗った青年は、30代や40代になってから激しいアイデンティティ危機(ミッドライフ・クライシス)に直面し、突然のドロップアウトや燃え尽き症候群を経験するリスクが高いことが分かっています。迷う時間は決して無駄ではなく、強固な自分軸を作るための「精神的な根回し」に他なりません。

第二の盲点は、「反抗期が全くなかった子どもは育てやすい理想的な子である」という思い込みです。親の支配が強すぎたり、逆に過度に顔色をうかがう環境で育ったりした場合、子どもは親を失望させる恐怖から反抗の衝動を無意識に抑圧します。これらは青年期特有の心理的葛藤を適切に外へ表出できなかった状態であり、後年になって深刻な対人恐怖や自己主張の困難さとして跳ね返ってくるケースが少なくありません。

第三の誤解は、「法律上18歳で成人になったのだから、心理的にも18歳で青年期は終わる」という短絡的な見方です。知識基盤社会化が進み、大学進学率が6割を超えた現代において、社会で求められる専門スキルや判断力は格段に高度化しています。法律上の権利付与と、一人の人間としての精神的・経済的自立との間には明確な時間的タイムラグが存在することを忘れてはなりません。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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