名門・佐渡ヶ嶽部屋の大看板として重圧と戦い続けた現役後半戦、怪我との戦いは苛烈を極めた。大関転落や引退の二文字が脳裏をよぎる局面であっても、祐未さんは一度も不安な表情を見せなかったという。どれほど過酷な状況であっても、自宅に戻れば温かい手料理と穏やかな会話で夫を優しく迎えた。
怪我の治療法やリハビリに関する情報収集にも精力的に取り組み、時に厳しく、時に優しく寄り添い続けた姿は、周囲の親方衆や相撲関係者からも高く評価されていた。試練を二人で分け合い乗り越える姿は、まさに大相撲の歴史に刻まれるべき純粋な愛の形だった。