住環境の狭小化が進む都市部で、若年層を中心に広がるのが「マイクロブリーディング」と呼ばれる超省スペースな植物育成スタイルだ。専用のLEDライトとサーキュレーターを備えた室内ラックで、発芽から数ヶ月の幼苗を管理する。高価な成株には手が届かなくとも、1粒数百円から購入できる種子であれば参入ハードルは低い。
「発芽の瞬間には、株を購入した時には味わえない圧倒的な達成感がある」と、都内のIT企業に勤める20代の男性は語る。発芽率の高さや血統の良さで評判を得た個人ブリーダーが、SNSを通じて自作の種子を即完売させる事例も珍しくない。趣味と実益を兼ねた新たなクリエイターエコノミーが、種子を中心に形成されている。