エナロイドのメガネを手に取ったとき、誰しもが最初に驚くのが表面の美しい艶と、角の丸みが与える肌触りの良さだ。この圧倒的な質感は、計算し尽くされた磨き(ポロ出し)のプロセスによって生み出される。
一般的なアセテートフレームの製造では、機械による「ガラ磨き」と呼ばれるバレル研磨を一定時間行い、最後に手バフで仕上げる。しかし、エナロイドでは通常のメーカーが掛ける時間の「約3倍」もの時間を研磨工程に費やす。
チップの種類や研磨剤の配合を段階的に変化させ、時間をかけてじっくりと角を落としながら表面を滑らかにしていく。最後は熟練の職人が手作業で一つひとつ磨き上げる。機械だけでは決して到達できない、しっとりと吸い付くような手触りと、深みのある自然な光沢は、時間を惜しまない職人の情熱の産物だ。