大量の印刷物を制作する際、大半の商業印刷ではオフセット印刷が採用される。版を作成してインクを紙に転写するこの方式は、部数が増えるほど単価が下がる構造を持つ。しかし、発注方法をひとつ工夫するだけで、印刷費はさらに圧縮可能だ。
昨今、印刷業界に大きな変革をもたらしたのが、ラクスルやプリントパックに代表されるネット印刷プラットフォームだ。自社で大規模な工場を持たず、全国の印刷会社の稼働率をシェアリングすることで低価格を実現している。ここで使える業界の裏技が「用紙規格のわずかなシフト」だ。
例えば、四六判110kgの指定を90kgに1ランク下げるだけで、紙代が15〜20%以上下がるケースは珍しくない。しかも、表面コーティングのおかげで見た目の安っぽさはほとんど出ないのだ。さらに、納期に余裕を持たせて発注するだけで、料金が半額近くになるプランも存在する。資材選びと発注スケジュールの二重の工夫こそが、コスト激減の決定打となる。