汚れた服を水ですすぎ、いつも通りの洗剤を入れて洗う。一見すると当たり前の処理だが、これがパンデミックの引き金になる。感染症専門医が警告するように、原因物質の多くはアルコール消毒が効きにくいノンエンベロープウイルスだ。国立感染症研究所のデータによれば、ノロウイルスはわずか10個から100個程度の微小な粒子が体内に入るだけで発症する強烈な感染力を持つ。
通常の洗濯サイクルでは、衣類表面の有機物を洗い流すことはできても、繊維の奥深くに入り込んだウイルス粒子を破壊できない。それどころか、洗濯機内の水を通じて他の衣類へウイルスが拡散する「交差汚染」を引き起こす。脱水時の高速回転によるエアロゾル飛散も無視できないリスクだ。