丿貫を語る上で欠かせないのが、今や全国の煮干しラーメン店へ波及した「和え玉」という発明です。単にスープへ投入して量を補う通常の替え玉とは異なり、麺自体に特製タレ、香味油、刻みタマネギ、サイコロ状の低温調理チャーシューがあらかじめ和えられています。
現場で迷わないための丿貫 和え玉 頼み方には、いくつかの明快な手順が存在します。
まず基本として、和え玉は「ラーメン1杯を注文した人限定の追加メニュー」であり、単体での注文はできません。注文のタイミングは、入店時の事前ヒアリングでラーメンと一緒に伝えるか、ラーメンを食べ進めて「麺が残り半分から3分の1程度」になった段階で店員に声をかけるのが理想的です。茹で上げ直後のベストな状態で提供されるため、食べるスピードに合わせて声をかけるのが通の作法です。
着丼した和え玉の楽しみ方は、段階を踏むことでその真価を発揮します。
- 第1段階(そのまま混ぜて食べる): 底に沈んだタレと油、具材を底からしっかりと混ぜ合わせ、油そば・まぜそばとしてそのまま数口啜ります。小麦の歯ごたえとタレのキレをダイレクトに堪能できます。
- 第2段階(つけ麺風に浸す): 残しておいたラーメンの煮干しスープに、麺をひと掴みくぐらせてつけ麺スタイルで味わいます。ベーススープと和え玉の香味油が絡み合い、新たなコクが生まれます。
- 第3段階(スープへ全投入): 最後に残った和え玉を丼へ全て投入します。刻みタマネギの食感とタレがスープ全体に溶け出し、最初の一杯とは全く異なる重層的なフィニッシュを迎えられます。
「黒酢の和え玉」によるさっぱりとした味変や、「浅利の和え玉」「蟹みそ和え玉」による濃厚な旨味のブーストなど、その日の気分に応じた組み合わせを楽しめる点も支持を集める理由です。