長年、世界のトップ戦線で孤軍奮闘を続けてきた松山英樹の存在は、久常にとっても巨大な目標であり、道標であった。しかし今の久常からは、「背中を追う者」から「並び立ち、超えていく者」への意識の変化がはっきりと見て取れる。
ツアーの練習場やクラブハウスで松山と助言を交わす姿は頻繁に目撃されているが、コースに一歩足を踏み入れればライバル同士だ。先輩が切り拓いた茨の道を追い風にしつつも、自らの足跡を刻むという強い自負。二人の日本人選手が最高峰の舞台で優勝争いを繰り広げる光景は、もはや夢物語ではなく毎週のリアルな日常となりつつある。