ペンドラーというポケモンの骨格には、ゲームフリーク創業者である田尻智氏の原体験――少年時代の昆虫採集の情熱――が色濃く反映されている。多足類特有の有機的な節足構造と、メカニカルな重量感を融合させたデザインは、まさにコンピュータゲーム産業におけるキャラクター造形の金字塔だ。
そこに増田順一氏をはじめとするサウンド・システムデザイナー陣が手がけた、重厚な鳴き声と爽快なバトルエフェクトが重なる。単なるデジタルデータに命を吹き込み、プレイヤーに「どうしても手に入れたい」と思わせる熱狂を生み出す仕組みこそ、四半世紀を超えて愛されるフランチャイズの真骨頂である。