派遣社員と正社員の根本的な違いは、「誰と雇用契約を結んでいるか」という点にあります。正社員は勤務先の企業と直接雇用契約を結びますが、登録型派遣社員は派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業で指揮命令を受けて働きます。
業務範囲と責任の重さにおいても大きな隔たりがあります。正社員は広範な職務命令に従う義務があり、突発的な残業や異動・転勤を受け入れる必要がありますが、その対価として年次昇給、賞与、退職金、手厚いキャリア支援が用意されています。対する派遣社員は、契約書に明記された業務以外の仕事を断る権利があり、プライベートを確実に守れますが、昇進・昇格のルートは基本的に派遣先には存在しません。
「責任を負ってでも組織内でキャリアアップし、生涯賃金を最大化したいのか」、それとも「与えられた職務に集中し、私生活の時間を確実に確保したいのか」。両者の違いは優劣ではなく、働き方に対する価値観の違いと言えます。