Q1:P波を感じてからS波が来るまでの時間は、全国どこでも同じですか?
A1:いいえ、全く異なります。初期微動継続時間(P波からS波までの時間差)は「震源からの距離」に厳密に比例します。震源の真上にある直下型地震では1〜2秒ほどで本震が襲来しますが、震源が遠い海溝型地震では20秒以上のタイムラグが生じることもあります。
Q2:緊急地震速報が鳴ったのに、ほとんど揺れを感じなかったのはなぜですか?
A2:気象庁のシステムは、震源近くの観測点で捉えたP波のデータから瞬時に最大規模を予測します。この際、計算の安全マージンや断層破壊の進展具合によって予測震度が高めに見積もられるケースがあります。また、地盤の固い強固な台地の上にいた場合、周囲よりも揺れが増幅されにくいため、揺れを小さく体感することがあります。空振りを恐れず「訓練」と捉えて行動することが防災上不可欠です。
Q3:P波の「縦波」とS波の「横波」は、どちらが建物を倒壊させやすいですか?
A3:圧倒的にS波(横波)です。建築物は重力(垂直方向の荷重)を支えるように強固に設計されていますが、左右にねじ切るような水平方向の力(せん断応力)に対しては構造的な弱点が生じやすくなります。エネルギーが大きく物質を横に歪ませるS波こそが、家屋の倒壊や家具の転倒を引き起こす主要因となります。