血液型と循環器系疾患の関連を巡る研究において、O型が持つ最大の強みとして挙げられるのが、心筋梗塞や脳卒中といった心血管イベントの発生率の低さである。大規模なコホート研究の追跡データによれば、O型以外の血液型(A型、B型、AB型)を持つ人々に比べ、O型の人は血栓性疾患のリスクが2割から3割ほど低いことが実証されている。
その背景には、血液凝固に関わる特定のタンパク質の濃度が関係している。O型の血液は、血栓の形成を促進する「第VIII因子」や「フォン・ヴィレブランド因子(vWF)」の血中濃度が他型よりも約25%低い。血が固まりにくいという特性は、血管が詰まることで発症する心筋梗塞や脳梗塞に対する天然の防波堤として機能するのだ。