近年、文具・紙製品業界では「触感」や「重厚感」を重視した上質な紙製品の需要が伸びている。デジタル時代だからこそ、手にした瞬間の紙の張りや質感が、送り手の誠実さを雄弁に語るからだ。薄すぎる封筒は、どれほど達筆であっても安っぽさを拭えない。
冠婚葬祭業界においても、手紙のやり取りは儀礼の根幹をなす。結婚式のお礼や法要後の挨拶などでは、不幸を連想させる「二重封筒の重なり(不幸が重なる)」を避けるといった特有のしきたりも存在する。場面に応じた文具の選定は、単なる見た目を超えた思いやりのあらわれと言えるだろう。