ネット上では「今の高校生はプチプラだけでハイセンスに見せられる」「ブランド物にこだわるのは古い」といった言説が散見されます。しかし、現場の生の声とファッション動向を突き詰めると、そこには明確な盲点が存在します。
第1の落とし穴は、「全身プチプラによるチープ感の露出」です。薄手の化学繊維や簡易な縫製で作られたファストファッションは、スマートフォンの画面上ではフィルターやポージングでカバーできても、自然光が当たる昼間の屋外や至近距離の会話では、生地のテカリやヨレがどうしても目立ってしまいます。感度の高い女子高生ほどそのリスクを熟知しており、靴やバッグ、アクセサリーに質感の高いアイテムを配置して全体の安っぽさを中和しています。
第2の盲点は、「通学用途における耐久性の限界」です。教科書やノートパソコン、部活動の荷物などで重量が5〜8kg近くに達する通学リュックにおいて、デザイン性重視のノーブランド品や安価なバッグを選んだ結果、「数ヶ月でショルダーストラップの付け根がちぎれた」「ファスナーが噛んで壊れた」というトラブルが後を絶ちません。THE NORTH FACEやCarharttといったアウトドア・ワーク系ブランドが通学リュックの鉄板として君臨し続ける背景には、過酷な通学に耐えうるタフネスという合理的な理由があります。
「安さ」と「丈夫さ・見栄え」のバランスを見誤ると、買い直しのコストがかさみ、結果として高くつくことになります。表層のトレンドだけに惑わされない客観的な視線が必要です。