刑務所での暮らしは、午前6時45分(施設や季節により前後)の起床合図とともに始まります。布団の畳み方やシーツの角の合わせ方に至るまでミリ単位の正確さが求められ、わずかな乱れでも厳しく指導されます。
起床後は速やかに部屋の清掃と身支度を整え、厳格な「点呼(人員確認)」を受けます。その後、朝食、刑務作業、昼食、午後の作業を経て、17時前後に作業終了(還房)。夕食後は自由時間(仮就寝までの読書や手紙の執筆)が与えられ、21時に完全消灯となります。移動時の私語は一切禁止されており、号令に合わせて一斉に行進する「行進間私語禁止」が徹底されています。
食事メニューは管理栄養士によって厳密にカロリーや塩分が計算されています。主食は「麦飯(白米7:大麦3の割合)」が基本で、おかずには魚や野菜の煮物、味噌汁などが並びます。味付けは薄味傾向ですが、正月や祝日には特別食として「おせち料理」や「ぜんざい」「一口サイズのケーキ」などが支給されることもあり、受刑者にとって最大の娯楽かつ心の支えとなっています。
一方、受刑者たちが口を揃えて「最も過酷」と語るのが入浴ルールです。入浴は週に2〜3回(夏季は3〜4回)しか許されず、浴室にいられる時間はわずか15分程度。体を洗う順番や湯の使い方まで細かく決められており、髪を洗って泡を流すタイミングも号令で指示されるケースがあります。のんびり湯船に浸かる余裕はなく、まさに戦場のような慌ただしさの中で身を清めなければなりません。