♂♀のオスメスマークはどっち?語源のギリシャ神話と一瞬の覚え方を解説

♂♀のオスメスマークはどっち?語源のギリシャ神話と一瞬の覚え方を解説

♂♀のオスメスマークはどっち?語源のギリシャ神話と一瞬の覚え方を解説とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

「♂」と「♀」のマークは、最初から性別を表すために作られたわけではありません。その起源は古代ギリシャ・ローマ神話の神々と、彼らに対応する天体(惑星)のシンボルにまで遡ります。

【♂(オス)の語源】:軍神マルスの槍と盾
オスを表す「♂」は、ローマ神話における戦と農耕の神「マルス(ギリシャ神話のアレース)」を象徴しています。円は身を守る「盾」、右上の突起は敵を貫く「槍」を表した形状です。天文学ではこれが「火星(Mars)」を指す惑星記号となり、中世の錬金術では火星と結びつけられた金属である「鉄」を表す記号として用いられました。

【♀(メス)の語源】:美の女神ヴィーナスの手鏡
メスを表す「♀」は、美と愛の女神「ヴィーナス(ギリシャ神話のアフロディーテ)」を象徴しています。円は鏡面、下の十字は持ち手(柄)が付いた「手鏡」を描いたものです。天文学においては「金星(Venus)」を表し、錬金術では金星に対応する金属である「銅」のシンボルとして受け継がれました。

生物学の性別記号として定着させた「植物学者リンネ」
これら天文学や錬金術の記号を、現在のような「生物の性別」を表す用途へ転換させた立役者が、18世紀スウェーデンの博物学者・植物学者であるカロルス・リンネ(Carl von Linné)です。
「分類学の父」と呼ばれるリンネは、1751年の著作『植物哲学(Philosophia Botanica)』や1753年の『植物の種(Species Plantarum)』において、植物の雄しべ(雄性)に「♂」、雌しべ(雌性)に「♀」を割り当て、交配実験や分類の記述を劇的に簡略化しました。この画期的な記述法が動植物の研究者たちに急速に広まり、世界共通の性別記号として定着しました。

佐々木 一輝
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佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。