ハドソンの吸収合併が進む過程で、ファンに強い衝撃を与えたのが、会社の「顔」として長年愛され続けた高橋名人のハドソン退社でした。
ファミコン全盛期、ハドソンの社員でありながら子どもたちのヒーローとして映画や漫画の主役にもなった高橋名人(高橋利幸氏)。同社特有のアットホームで自由闊達な社風を体現する存在でしたが、コナミによる完全子会社化が進む2011年5月末日をもって退社することを発表しました。
北海道のベンチャー気質から生まれた「クリエイターが自由に挑戦するハドソンの企業風土」と、厳格なコンプライアンスや徹底した利益管理を重視する「コナミの合理的なマネジメント手法」には大きな隔たりがありました。完全子会社化に伴う組織再編や業務体制の刷新が進む中、ハドソン黄金期の精神的支柱であった高橋名人の離脱は、ひとつの時代の完全な終焉を象徴する出来事となりました。