かつて「日本で最も危険な地域」と恐れられた釜ヶ崎ですが、時代の変遷とともに街の構造は決定的な変容を遂げました。釜ヶ崎 治安の推移と現在を客観的な指標で比較すると、往年のイメージとはかけ離れた現実が浮かび上がってきます。
数字が如実に示す通り、西成警察署 現在の治安状況はかつてとは全くの別物です。治安向上の最大の要因は、1990年代以降の景気後退に伴う求人の激減と、労働者の高齢化でした。血気盛んに抗議運動を起こしていた単身男性労働者たちは年を重ね、現在は医療や介護、生活保護を中心とした「福祉の街」へと様変わりしています。
さらに、関西国際空港からのアクセスの良さと宿泊料の圧倒的な安さから、アジアや欧米の個人旅行客が急増。近隣の新今宮駅前には星野リゾートが運営する大型ホテルが誕生し、街全体のジェントリフィケーション(再開発による高級化・浄化)が加速しました。現在では、昼間にカフェラテを片手にスーツケースを引く外国人観光客の姿が日常の光景となっており、かつての殺伐とした空気は大幅に薄れています。