目標が途中で立ち消えになると、多くの人が「自分は誘惑に弱い」「継続力がない」と自分を責めてしまいます。しかし、行動経済学や認知心理学の知見が明かす挫折する理由のトップは、行動トリガーが定義されていないことです。
典型的な失敗例として挙げられるのが、「今年は健康的な生活を送る」「副業で稼ぐ」といった抽象的な願望のままスタートしてしまうケースです。脳は曖昧な指示を受けると、エネルギー消費を避けるために現状維持を選択します。その結果、日常の忙しさに流されて元の生活リズムへと引き戻されます。
さらに、1月1日の高揚感に任せて「毎日1時間筋トレをする」「毎晩2時間資格勉強をする」といった非現実的な高難度のハードルを設定してしまう点も大きな落とし穴です。モチベーションの波に依存した計画は、仕事で疲れた日や急な予定が入った瞬間に崩壊を迎えます。