日本の夜の経済を牽引してきた歌舞伎町。その看板である煌びやかなビル街のなかで、消費のグラデーションは確実に変わりつつある。かつて夜の街で「客」といえば、男性がキャバクラへ行き、女性がホストへ通うという性別の非対称性が常識だった。しかし、消費主体としての男性顧客の台頭が、店舗側の運営スタイルすら変革させている。
実際に店を訪れる男性顧客たちの消費額は決して侮れない。初回料金で雰囲気を楽しむライト層から、1夜で高級シャンパンを何本も開けるVIP層まで幅広い。店舗側も彼らを単なるイレギュラーな客として扱うのではなく、男性専用の優遇プランやプライベート空間を確保した個室対応を強化している。女性客目線の「胸キュン」ではなく、男同士の「友情・リスペクト・メンターシップ」を軸にした接客ラインが確立されているのだ。