日本の公的機関における表記ルールも興味深い。日本外務省の公式文書や条約関係のテキストでは、通常「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」が用いられ、略称としては「英国」が採用される。ニュース報道など一般向けの媒体では「イギリス」が定着しているが、行政文書で「イギリス」と書かれることは原則としてない。
ISO(国際標準化機構)の国名コードにおいても、2文字コードは「GB」、3文字コードは「GBR」と規定されている。「UK」という略称も国際的に広く使われているが、ドメイン名などで「.uk」が採用されている一方で、車両の国識別マークが近年「GB」から「UK」へ変更されるなど、国際規格の現場でも表記の標準化を巡る揺らぎが続いている。