学問の世界からビジネスの現場へと移行する段階で、多くの当事者が東大卒の就職困難と発達障害の壁に激突します。新卒一括採用の面接では、ペーパーテストのような明確な正解が存在せず、「愛嬌」「協調性」「瞬発的な雑談力」といった情緒的な能力が高く評価される傾向があるためです。
「面接官の質問の意図がわからず、事実関係だけを長々と答えて落とされる」「マルチタスクを同時にこなすことができず、業務が完全にスタックする」といった事態が頻発します。周囲からは「東大卒なのだから仕事ができて当たり前」という過剰な期待を背負わされるため、ミスをした際の落差による精神的打撃は計り知れません。
かつては官僚や大手総合商社、外資系コンサルティングファームへと進むことが王道とされた東大生ですが、画一的な組織文化に適応できず早期離職を余儀なくされるケースも後を絶ちません。自身の脳の特性を正確に理解しないままネームバリューだけで就職先を選んでしまうことが、ミスマッチの最大の要因となっています。