現代の認知行動療法やポジティブ心理学において、「ただ前向きになれば良い」とする短絡的なポジティブ思考(いわゆるトキシック・ポジティビティ=有毒なポジティブさ)の弊害が指摘されています。困難から目を背けて「なんとかなる」と唱え続けることは、問題の根本解決を遠ざけ、後からより大きなストレスを引き起こす原因になります。
心理学における「統制の所在(Locus of Control)」の観点から見ると、「まくとぅそーけーなんくるないさ」は極めて洗練された二段階のメンタルモデルを持っています。
- 自分がコントロールできる領域(内的統制):「まくとぅ(誠実な行動・努力)」に100%集中する。
- 自分ではコントロールできない領域(外的要因):「なんくるないさ(自然の成り行き)」として結果をあるがままに受容する。
この2つが揃って初めて、折れない心である「真のレジリエンス」が確立されます。
【実践ガイド】この言葉を使うべき人・避けるべき状況
- ◎ 使うべき人・状況:
- やるべき準備や努力を尽くしたが、過度な不安やプレッシャーに押しつぶされそうな人
- 他人の評価や不可抗力な結果に怯え、精神的に消耗している場面
- × 避けるべき状況:
- 具体的な行動計画や問題解決を後回しにする口実として使う場合
- 自身の不誠実さや確認不足によって他者に迷惑をかけている場面