日本放送協会(NHK)が長年手掛ける長寿番組『おかあさんといっしょ』。その中で放送されてきた「このゆびとまれ」には、単なる楽しい歌という枠に収まらない表現の意図が込められている。人差し指を一本立てて「あつまれ」と呼びかけるシンプルな動作。ここには、孤立しがちな現代の子育て環境において「だれでも仲間になれる」「一人じゃない」という無条件の受け入れを伝える力強い姿勢が存在する。
歌詞に耳を澄ますと、子供たちの冒険心や友情を祝福する優しい言葉選びが光る。制作の根底にあるのは、子ども一人ひとりの存在を肯定する視点だ。画面の向こう側にいる全国の視聴者に向け、いつでも手を差し伸べるような温もりが、今もなお多くのリスナーの胸を打つ。