長距離トラック輸送の規制強化が定着した2026年、物流業界は構造改革の渦中にある。ドライバーの負担を抑えつつ、関東と九州という巨大経済圏を結び続ける解として、シャーシ(荷台部分)だけを船に乗せる無人輸送が完全に定着した。
「陸路で1000キロ以上を走破する労力と燃料費、そして二酸化炭素排出量を考えれば、海路の合理性は圧倒的です」。大手物流会社の運行管理者はそう明かす。横須賀発深夜、翌日夜に新門司着というダイヤは、積み込みと卸しの時間を極めてスムーズに繋ぐ。船は単なる移動手段ではなく、洋上の「動く巨大倉庫」兼「ドライバー休息所」としての機能を完璧に果たしている。