トップの決断も極めて迅速だ。株式会社村田製作所の代表取締役社長である中島規巨氏は、目まぐるしく変化する世界情勢を見据え、資本配分の最適化を推し進めてきた。同氏が掲げる中期的な成長戦略において、東北エリアの生産・開発能力の強化は最重要課題の一つとして位置づけられている。
日本の電子部品製造業が世界的な競合他社との苛烈な価格競争・技術開発競争に晒される中、付加価値の高い先端品にリソースを集中させる戦略は明快だ。単なる規模の拡大ではなく、技術的参入障壁をさらに高く積み上げる姿勢が、トップの言葉からも色濃く窺える。