金融業界において「ブラック」と呼ばれる状態の正体、それは信用情報に記録される「異動情報」に他ならない。約定日から61日以上、または3ヶ月以上の長期にわたる支払遅延が発生した時点で、信用情報には事故記録としてのフラグが立つ。これが俗に言うブラック状態の正体だ。
このデータが一度記録されると、新規のクレジットカード審査は極めて厳しい壁にぶつかる。割賦販売法や貸金業法に基づく過剰与信の防止義務により、カード会社各社は申込者の信用情報を照会する法的な義務を負っているからだ。審査担当者が冷酷なのではない。法律と内部規定のアルゴリズムが、自動的に「リスク過多」の烙印を押しているに過ぎない。