俳優としての左とん平さんの代表作といえば、TBS系で放送された久世光彦演出・向田邦子脚本のホームドラマ群です。『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『ムー』『ムー一族』などで見せた愛嬌たっぷりのキャラクターは、作品に欠かせないスパイスとなりました。また、映画『楢山節考』や『うなぎ』(今村昌平監督)では、海外の映画祭でも高い評価を得るなど、本格派の演技力を見せつけました。
さらに特筆すべきは、1973年にリリースされたシングル『ヘイ・ユウ・ブルース』です。なかにし礼作詞、深町純作曲によるこの楽曲は、トーキング・ブルースと本格的なファンクサウンドが融合したジャパニーズ・レアグルーヴの金字塔。スチャダラパーをはじめとするヒップホップアーティストによってサンプリングやカバーがなされ、現在でもクラブやストリーミングで国内外から絶大な支持を集めています。