だが、一度破滅の淵に立たされた企業であっても、劇的な再建劇を成し遂げた例は少なくない。どん底からのV字回復を果たした企業に共通するのは、自らの失敗を徹底的に直視し、抜本的な組織改革に踏み切った点だ。暗雲を払いのける鍵となったのは、第三者の客観的な視点を取り入れるプロの経営コンサルティングの活用と、現場への権限委譲であった。
本格的な企業再生においては、まず過去の「ダメ社長」時代の負の遺産を清算することが絶対条件となる。不採算事業からの撤退、透明性の高い財務情報の開示、そして何より「現場の対話」を取り戻す経営改善の鉄則を愚直に実行すること。失敗事例を教訓に変え、トップダウンの暴走を防ぐガバナンスを構築できた企業だけが、再び成長軌道へと戻ることができるのだ。