ネット上の美容情報には、「蒙古襞=悪」「蒙古襞をなくせば必ず美しくなれる」という極端な二元論が蔓延しています。しかし、顔面形態学の観点から見ると、これは大きな誤解です。
第一に、蒙古襞は決して「欠点」だけではありません。蒙古襞が存在することで、目元の皮膚が保護され、若々しく愛らしい「童顔(ベビーフェイス)」の印象が保たれます。加齢とともに目元の脂肪が減少し皮膚が痩せてきた際、蒙古襞がある人の方が目頭の窪みや老け見えが目立ちにくいという医学的なメリットも存在します。
第二に、芸能人やトップアイドルのビフォーアフターを精査しても、あえて蒙古襞を残している著名人は無数に存在します。涼しげで上品な「和風美人」や、親しみやすい「愛され顔」の多くは、適度な蒙古襞によって個性を確立しています。画一的な並行二重や無理な目頭切開を目指すあまり、本人の骨格が持つ固有の美しさを損なってしまう事例が後を絶ちません。
「SNSで流行っているから」「平行二重が流行だから」という理由だけで蒙古襞の完全消失を目指すのは、審美的に極めて危険なアプローチと言わざるを得ません。