だが、その強烈な正義感は諸刃の剣でもある。幹部タイプが抱える最大の弱点は、自身の基準や効率性を他者にも当たり前に求めてしまう点だ。業務の遅れやミスに対して「なぜ決められた通りにできないのか」と詰問し、メンバーの感情的な背景や体調にまで目が行き届かない傾向がある。
結果として、部下からは「正論ばかりで冷酷」「柔軟性がない」と敬遠されかねない。特に多様な働き方やメンタルヘルスの配慮が不可欠となった現在、愚直なまでの正しさだけでは人がついてこないという厳しい現実に直面する。本人は組織のために良かれと思って発言しているだけに、周囲との温度差に孤立感を深めるケースも少なくない。