秋山の芸風を語る上で欠かせないのが、YouTubeや特番で絶大な人気を誇る『クリエイターズ・ファイル』だ。ここで登場する女性キャラクターたちは、実在の人物と見紛うほどのリアリティを持っている。声のトーン、視線の配り方、言葉の語尾、そして独特の間。すべてが計算され尽くしているようでいて、実はアドリブの連続だというから驚かされる。
多くのコメディアンが行う女装は、女性のステレオタイプを極端にデフォルメして笑いを取るスタイルが多い。しかし、秋山の場合は異なる。彼が演じるのは、「いかにもこういう人、いるよね」という絶妙なラインだ。街で見かける少しクセのある人物、あるいは特定の業界で絶対的な権力を握っていそうな人物。その「空気感」そのものを丸ごとコピーし、自身の肉体に憑依させているのだ。