メイのセリフが最も鮮烈な輝きを放つのは、やはり姉である草壁サツキとの掛け合いシーンでしょう。「メイのバカ!」「お姉ちゃんのバカ!」と激しく感情をぶつけ合う喧嘩の場面には、血の通った姉妹ならではの複雑な愛憎と絆が表れています。
長女としての責任感から意地を張ってしまうサツキに対し、素直な感情をそのままぶつけるメイ。この二人の対比がダイナミックなグルーヴを生みだし、作品を単なる絵本にとどまらない骨太なファンタジー映画へと昇華させています。雨のバス停で傘を差し出す場面など、言葉少なな沈黙の合間に挟まれるセリフの配置も完璧というほかありません。