一方、11歳でAKB48のセンターに抜擢され、常に「闘争の渦中」に身を置いてきた松井珠理奈。彼女の歩みは、常にファンとの熱いエンゲージメントと、自己の限界への挑戦の連続だった。一時的な休養や環境の変化を経た彼女が今、情熱を注いでいるのが、次世代の育成やセルフプロデュースといった「裏方」と「表舞台」を越境する活動だ。
彼女の持つ天性のスター性は、形を変えても失われることはない。むしろ、酸いも甘いも噛み分けた現在の彼女だからこそ語れる「表現のリアル」が、若い世代のクリエイターたちに刺激を与えている。傷だらけになりながらもステージの真ん中に立ち続けた彼女の言葉には、誰にも真似できない重みがある。